あららららっ、、、沈没

 ３月３日　晴れ
　あららららっ。火災がおさまった後に曳航中だだった商船三井の自動車専用船“FELICITY ACE”。情報が03/02にアップデートされていた。曳航中に傾いて、沈没したそうな。燃えた車は産廃として国際間移動が難しいこともあり、していないと思うけど、故意の沈没の可能性も排除できない。
　自動車専用船はクルーズ船やコンテナ船と同じく上部構造物が大きい。船体幅を広くし、バラストで調整できるものの、あれで安定するのが不思議だと思う人は多いだろう。んで、そのバラストを調整する人が居なくなると、、、横転沈没となる。

表

　自動車専用船の事故。201８年より前は、概ねバラストと操舵ミスの組み合わせ。2019年からは、原因は調査中のようではあるが、リチウムイオン電池が原因の火災が大半を占める。

　自動車専用船の事故はかなり多い。バラスト水入れ替えの失敗が２件。2019年からの４件では電気自動車と思われる火災が３件。これまで自動車専用船での運搬では車のガソリンを抜くし、電池も歴史ある鉛電池だ。一方、電気自動車は電気を全部抜くと過放電で電池を使えなくなってしまう。自動車を数10km動かせるエネルギーが入ったまま。さらに電池は火を消してもショート回路があれば熱を発し続ける。安全を考えると大量の電気自動車の長距離運搬はできなくなった。（クリックで大きくなります）