2022年1月9日日曜日

総トン数とかの船のトン数の謎

 1月9日 晴れのち曇り
 だいぶ前、総トン数16万トン級のタンカー(VLCC)の写真を載せた。このクラスは載貨重量が概ね30万トン。中がスカスカの16万トンのタンクに30万トンの液体が入っても不思議はない。ところが、船のトン数は容積ベースであって重さじゃないようなのだ。現在のタンカーは船体が二重のダブルハルで内側のタンク容量は外見から見るより圧倒的に小さくなるから16万トンに30万トンは入りそうもない。 
 んでもって、ぐじゃぐじゃと調べると、総トン数に裏があった。船の総容積(V)から総トン数を出す以下の妙な式がある。

 a=0.6+B28/10000・・・・・・・係数

 b=1+(30-B28)/180・・・・・・・係数

 t=a*b*V*(0.2+0.02*LOG(V))・・・総トン数

この式で、例えば、出光丸の幅60m、高さ29m、全長333mから船首と船尾が丸くなっていることを無視して計算すると同船の総容量は579420m3となり、総トン数を計算すると182,667トンになる。まぁ、こんなもんかと納得した。


写真

 鶴神丸。

 黒油タンカー。最大喫水で航行中。この船の場合、総トン数999トンから逆算すると総容量は3767トンになった。黒油は原油ではなく重油みたいな黒い油のことらしい。



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